第22章 -急変-
「ひかりちゃん、
本当に突然ごめんなさいね。
ありがとう。
とっても助かったわ。
修造、ひかりちゃん送ってあげなさい。
それで帰ってきたら、
光平と笑未とどこかで
いったんご飯食べてきてくれる?」
「あぁ。でも、お袋その間1人だろ?
お袋が光平たちと飯食ってこいよ。
オレ、ここにいるから。」
「あの…もしよかったら、
光平くんと笑未ちゃん、
ウチでご飯食べても大丈夫ですか?
ご飯食べてから
またココまで送ってもいいし、
そのままウチで
待っていてもいいし…。」
「それは…。
そんな急にご迷惑だし…。」
「いえ。ウチ、両親共働きで、
いつも帰り遅いんです。
今日も元々帰ったら何か作って
1人で食べるつもりだったんです。
だから、わたしは本当に大丈夫なので。
修造はお母さんについていてあげて。」
「ひかり…。いいのか?」
「もちろん。」
「ひかりちゃん、
何から何までごめんなさいね。
本当に申し訳ないけど…
お言葉に甘えて
お願いしてもいいかしら?」
「はい。もちろんです。
あ、でも、10分くらい
待っていただいてもいいですか?」
ひかりはそう言うと、
小走りでどこかへ行き、
本当に10分で戻ってきた。