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〜虹村 修造のお話〜

第22章 -急変-


「これ、待ってる間に…。
少しは何か食べなきゃ。」


ひかりはオニギリや飲み物など、
簡単に食べられるものを
2人分買ってきてくれた。


「ひかり…。悪いな。」


「ぜんぜん悪くないってば。
光平くんと笑未ちゃんは、
わたしがちゃんと見てるから。」


「あぁ。
光平!笑未!
今からひかりの家で飯食ってこい。
ちゃんとおりこうにしてるんだぞ?」


「ワガママ言って
ひかりちゃん困らせないのよ?
ひかりちゃん、申し訳ないけど…
本当によろしくね。」


「はい。
光平くん、笑未ちゃん。
あのね、
わたし今日おうちに誰もいないの。
1人じゃ怖いから、
2人でついて来てくれないかな?
それでね、ご飯も1人じゃ淋しいから、
2人に一緒に食べてほしいの。
お願いしてもいいかな?」


ひかりは2人の前でしゃがみ、
手を合わせてお願いしている。


ひかりは子どもを扱うのがうまい。


「ひかりちゃん、怖いの?
いいよ。笑未と行こう!」


「しょーがねぇなぁ。
ついてってやるよ。」



こいつらは…相変わらずだな。




「わりぃな、ひかり。
よろしく頼むわ。また連絡する。」


「うん。修造も少しは食べてね。」



3人を病院の夜間出入口まで見送り、
オレはお袋の元へ戻った。


お袋の言う通り…
親父が簡単にくたばるもんか。



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