第1章 片想い
ー…というわけで今に至る訳なんだけど。
昨日はひとしきり泣いて、目は腫れなかったから良かったけど。
『(…彌生、彌生!)』
つんつんとさされて見た方向には不二の顔。
「(えっなに…?)」
『(昨日何があったか知らないけど…無理はしちゃだめだよ?)』
あーやっぱり不二には気づかれてたか。本当に勘が鋭いんだから。
「(大丈夫!元気だから。)」
まあ空元気だけなんだけどね。
いつか貴方が私の気持ちに気付いてくれて
私の手を握ってくれるときがくるならば
それまで私は【親友】という立場で貴方の隣に
いさせてもらおう
ーDear.Lover
〜fin.