第42章 ちょっと遊びませんか?【赤葦 京治】
いつも降りる駅の一駅前で降りた
しかしこんな時間に高校生が行ける場所はなくて、結局私達は家までの道を歩いて帰ることにした
暗い夜道にローファーが地面を叩く音だけが響く
葵
「あ、公園」
思わず口にしてしまった
この道中公園が見当たらなく、驚きに似た思いで声にしてしまったのだ
赤葦
「子供」
葵
「えっ……」
子供なんて公園に居ないけど……
も、もしかして
葵
「オバケ………?!」
赤葦
「? プッ、クク………」
葵
「えっ、何で笑ってるの!?
ちょ、怖いっ!!!」
赤葦
「子供っていうのはアンタのことなんだけど……」
葵
「!?
赤葦君、ひどい」
厶っとして私は私を恥んだ
赤葦
「ごめんごめん」
と言う赤葦君、まだ笑ってる
こんなに笑う赤葦君はあまり見たことがなくって、私はつい赤葦君を凝視していた
葵
「笑いすぎ……」
赤葦
「そんな可愛い顔するから余計いじめたくなるんだけど」
葵
「っ!///」