第33章 隣人さん【二口 堅治】
二口
「おっさんが今までその子にした行動、バッチリ動画に収めたんでー
警察に通報されたくなければ
とっとと失せろ」
彼の声がだんだん低くなり、今まで聞いたことのないような、まるで別人が喋っているような気がした
男は私の口をパッと開放したと思えば、二口の方へ殴りかかっていく
葵
「けっ……いじ!!」
ーーーーーバキッーーーーー
二口
「ふぅ……
こちとら日頃からハードな練習こなしてんだよね〜
高校男児なめないで欲しいわ〜」
なんと、一蹴してしまった
そして、警察に来てもらい呆気なく事は収まった
葵
「っ……っヒック」
二口
「葵、女の子の自覚ある?
女の子が1人ブラブラしたら怖いおじちゃんに連れて行かれるって言われたろ?」
葵
「………うん
怖かった………」
二口
「ま、でも俺は堅治って呼んでもらえてラッキーだったけど♬」
葵
「ムッ………
でも、あり……がと///」
二口
「やっぱ俺かっこよかったしね!
惚れたでしょ?」
葵
「………うん////」
二口
「……は?///」
隣人さんに
恋をしました
―end―