第32章 *彼が生まれた日*【月島 蛍】 R指定あり!
月島
『……なに?』
わりかし早くに出てくれた
葵
「蛍、お誕生日、おめでとう……
ごめんなさい」
月島
『祝ってくれるのか謝るのかどっちかにしてよ』
葵
「…………ホントにごめんね
急いでいたとはいえ、あんなこと言っちゃって……」
だんだん湿っぽい声になる私の声
それを聞いてか、
月島
『うん、僕凄く傷ついちゃったー』
葵
「う……ごめん」
月島
『うん、だからさ
今日1日僕のわがまま聞いてくれたらゆるしてあげる』
葵
「わ、かった……」
月島
『じゃあ、さっそくだけど
僕の家来て』
プツッと切れた
何も言わさずに
これは行かなくてはいけない
けど、こんな夜遅くにおじゃましても大丈夫なのか………?
そんなこと考えても、結局は行かなければいけないので
ショートケーキを買って彼の家へ向かった