第32章 *彼が生まれた日*【月島 蛍】 R指定あり!
ああ、もう、なんてことをしてしまったんだろう………
まさか当日になって気づくなんて……
メールを見ながら私は、冷や汗をかいていた
送信主は、私の彼氏である月島 蛍からだった
月島
《ねえ、今日はなんの日か忘れてない?》
葵
《世界観光の日・女性ドライバーの日》
月島
《は?もういいよ》
私立に通っている私は、土曜日も午前中授業があって、今朝は遅刻しそうだったので彼が怒った意味も考えている暇などなかった
そして、現在22時
スケジュール帳を開いた時、ようやく理解した
彼が怒った理由
とんでもないことをしてしまった
何にも用意してあげれてない
どうしよう………
私は、電話帳を開いて"月島 蛍"の文字を探した
そして、彼に無意識に電話をかけていた