第30章 手を伸ばせ【影山 飛雄】
「菅原さんっ!!
スンマセン…………
その、俺も
こいつが
葵が好きなんス」
息を切らしてそう告げる
菅原さん
「よかったな、葵」ニッ
(??)
葵
「はい!ハメた甲斐がありました」ニコ
「は、ハメる……?」
葵
「そ!
まあ、手伝ってもらったの
菅原さんに!
後、大地さんとか旭さんまで」
いたずらっ子が自分の仕掛けた罠に引っかかった相手に自慢するように説明するように
彼女の顔もまた、嬉しそうな顔を浮かべていた
菅原さん
「じゃあ、俺の役目は果たしたし
帰るな」
葵
「ありがとうございます!」
「菅原さん!」
俺は呼び止めた
「あの、その………
いいんですか?」
菅原さん
「ああ、うん
確かに葵のことは好きだけど、彼女の気持ちは気づいてたから……
ちゃんと、幸せにしろよ〜」ニッ
「ウス! アザス!!」
菅原さんが見えなくなったところで俺は聞いた
「本当に俺が「ちょっと待ってよ」」
葵
「そっちから、先に言ってくれないと
私、言わないから」
「は?…………わかったよ
俺、お前の事が
好きだ
幼なじみとしてじゃなく、男として
付き合って………くれないか?////」
今の俺、絶対顔赤い
葵
「私も
好きだよ///」