第27章 甘いもの【及川 徹】R指定あり
気づくべきだった
一度ドアを開けた時、徹があからさまお泊りする様な格好でなかったことを………
何も、持ってなかったことを………
今さら、遅いんだろうなぁー
及川
「どうせ、1人なんだろ……」
葵
「っ……」
親が共働きで家に帰ってくるなんて滅多にない
だから、無駄に広い家には私1人
ずっと、ずっと………
葵
(そういえば、昔からこうやって家に押しかけて来てたよね………
もしかして、気遣ってくれてるの?)
ーーーーートクンーーーーー
葵
(? なんだろ……
なんか、心臓が急に激しく働くように―)
及川
「着いたよ」
パッと覆いかぶせられていた手が離される
一気に光が押し寄せて、眩しく感じる
徐々に慣れると、目に飛び込んだのは……
葵
「ココ……
徹の部屋……?」
及川
「そうだよ」(^^)
葵
「え、なんで???」
及川
「さみしーから☆」
葵
「………うん
わかった」クルッ
及川
「ちょっと!!?
何帰ろうとしてんのさ!」ガシッ
葵
「Σヽ( ゚д゚)ノ ワッ!!」
及川
「のわっ!」
ーーーーードサッーーーーー
腕を掴まれた反動でバランスを崩してしまった
そして、私は今ーーーーーーーーー
徹の上に乗っかってて
唇が重なっていたーーーー