第27章 甘いもの【及川 徹】R指定あり
及川
「ねぇ葵ー
家泊めてー」
葵
「え、何で?」
及川
「追い出されたー」
葵
「誰に?」
及川
「何者かに……」キランッ
葵
「…………」パタン
ドアを閉めた
理由は1つ
なんとなく
私と、徹は幼馴染で年は私の方が下なんですが………
敬語は使おうと思ったことがない
使う必要が、あの人のどこにあるのか正直分かりません
及川
「えー、ちょっと葵ーーーー
それが彼氏に対する振る舞いですかー?」
扉の向こうでそう呼びかける声
葵
(いつから私の彼氏になったんだ……)
そもそも、幼馴染って恋愛対象になるのか
及川
「もういいもんっ
及川さん、帰る」
葵
「帰る家ないんじゃないの」ガチャ
つい扉を開けてしまった
及川
「ひっかかった~」ニヤッ
ーーーーーガバッーーーーー
葵
「にょわっ!?」
瞬間、彼の手が迫ってきて私の視界を閉ざした
そして、そのまま引き寄せられ腕の中
葵
「ちょ!?
ちょっと!!何するのっ?
私はおいしくありませんよっ!!」
及川
「何イキナリ敬語使ってんのさ
つべこべ言わずに俺に成されるがままになってね(ニコ
葵は甘くておいしいんだろうなー(ボソッ」