第18章 看病してあげますっ Ⅱ【及川 徹】
ーーーーーピンポーンーーーーー
誰か来た………
及川
「開いてるよ〜」
力なくそう答える
どうせ岩ちゃんがまた来たんでしょ………
葵
「(ガチャ)わっ!?
ホントに開いてる!不用心だなぁ」
ん?
聞き覚えのある声………
葵
「入るよー
って!大丈夫??なんか、枯れたみたいになってるよ!」
及川
「んー……
葵ちゃん?」
葵
「そうだけど
あ!薬飲んでないじゃん!!
飲まなきゃダメでしょ!」
こんな事、ありえない
だって、まだ学校始まってないような時間に、葵ちゃんが見舞いに来てくれるなんて
そうか…………
夢か……
俺、多分夢見てるんだ
じゃなきゃ、こんなおいしい展開、ありえないもん……
夢だったら、
何してもいいよね?
葵
「ほら、及川君
水と薬持ってきたから、ちゃんと飲んで」
及川
「飲めない
葵ー、飲まして?」
呼び捨てなんて、普段してないけど
夢だし、いいよね
呼びたいんだから
葵
「どうやって飲ませて欲しいの?
あっ、支えててあげ「口移し」
へ?」
及川
「口移しして」
葵
「//////っ!?」