第18章 看病してあげますっ Ⅱ【及川 徹】
ん〜………
あつ〜い……
ダル〜い………
頭ガンガンする〜………
俺は、久々に熱になった
部屋には誰もいないし、寂しい
ボーッとする頭でこう思う
(葵ちゃんがいたらなぁ……)
なんて、叶わぬ夢
今日は学校だし、もちろん部活だってある
彼女でもないけど、部のマネージャーではある
(はぁーーー………)
吐く息も、熱で熱く感じる
(やば………
熱、上がってきたかも…)
薬を飲もうとしても、体が思うように動かず、取りにいけない
(誰か、助けて………
もういっそのこと、岩ちゃんでもいいからさ〜)
―その頃―
岩泉
「へっぶしっ」(クシャミ
葵
「風邪引いたんじゃない?」
岩泉
「いや」
葵
「そういえば、及川君、来ないけどどうしたの?」
岩泉
「あいつ今日は休みだ」
葵
「遂にグレたっ!?Σ(゚∀゚ノ)ノ
それとも、女の子連れ回してうっふきゃははは………?」
岩泉
「ちげーよ!
そんな事してたら、俺がぶん殴る」
葵
「じゃあ、何なの?」
岩泉
「熱だ
朝迎えに行ったら死んでた」←
葵
「あの及川君が……(-ω-;)
それにしても、岩泉君
毎朝迎えに言ってるんだ〜」ニヤッ
岩泉
「あいつが朝練サボりそうだから行ってるんだよ!!!」
葵
「ふ〜ん」ニヤニヤ
岩泉
「そんな事より早く準備しろ
………て、何やってんだ?」
葵
「では!行ってきます!!」
岩泉
「は?行くって何処に」
葵
「及川君の家
見舞いにがてら看病も兼ねて!じゃねー!」
岩泉
「あっ!おいっ………
まだ授業も始まってねーのに」