第15章 看病してあげますっ【月島 蛍】
葵
「つ、つき「蛍」
え、うん?」
月島
「蛍って、呼んで?」
葵
「え……え?///」
月島
「早く…」
キュウっと強く握られる
葵
(熱で、幼くなってる?)
「け、蛍…////」
月島
「ん、ありがと」
ふにゃあっと彼の顔が、ほころんだ
葵
(どうしよう///
さっきから心臓がバクバクいってる…)
「蛍、それじゃ取ってくるからそろそろ裾を…「ダメ」
月島
「ここに居て」
葵
「わ、わかった」
月島
「寒い……」
葵
「え!?寒いの?
えーっと、毛布っ…」
月島
「だからどこにも行かないでっていってるでしょ?」
またグイッと引っ張られる
これじゃあ、看病しようにも出来ない
葵
「でも、寒いんだったら毛布とってこないと…」
月島
「じゃあ―」
さらに引っ張られる
あまりの強さに体が持って行かれた
葵
(これ、病人の強さなの?!)
ーーーーードサッーーーーー
私は蛍が寝ているベッドへダイブ
もちろん、彼がそうした
そして
ーーーーーギュッーーーーー
月島
「こうしてれば、寒くない」
葵
(ちょ!?)
私は、今
蛍に抱きしめられている