第15章 看病してあげますっ【月島 蛍】
よく見れば月島、パジャマだよ………
しんどいんだね、よっぽど
葵
「あ、これショートケーキ
好きでしょ?」
月島
「ありがと」
葵
(ん?今、ありがとって?
あの、月島が???
これ、相当重症?)
月島
「でも、病人にショートケーキもどうかと思うけど」
葵
「とかいいつつ食べてるじゃん」
月島
「悪い?
せっかく買ってきてくれたのに食べないと損じゃん」
葵
「ちょっと、月島君?
大丈夫?」
なんか、いつもの月島じゃない
月島
「んー…んー。」
目が若干とろーんってしてるし、顔も赤い
葵
「つ、月島っ!
もう、寝てな!!しんどいんでしょ!?」
彼を強引にベッドに寝かせる
月島
「はぁ………」
葵
「大丈夫?私が良くなるまで看病するから」
「えーっと、ちょっと待ってて
タオル濡らしてくるから」
ベッドから離れようとすると、
ーーーーーキュッーーーーー
服の裾を掴まれ、行くのを阻止された
月島
「行かないで」
葵
「〜〜!!!///」
真っ直ぐ私の瞳を見てそう告げる彼を見て、
私の心臓は異常なまでに跳ね上がった