第5章 いざ、勝負!
長身の月島がサーブをする。
ちょうど私の正面来る。
私はセッターの位置にボールを持っていく。
スパイクはブロックされて決まらない。
だけど、私はそのボールを拾う。
ギリギリだったけど、なんとか上がった。
だが、男子コートに入ってしまった。
影山がにやっとしたのがわかった。
ムカっ!
ぜってー拾ってやる!
坊主頭の先輩が発狂しながら飛ぶ。
よし!来い!
すると、影山の視線が動いた。
影山の背後からものすごい勢いでジャンプする日向。
やばい。
私は急いで日向のいるほうに走る。
絶対日向のほうに上がると思ったから。
そしたら、案の定日向の手のひらにボールがきた。
勢いに任せて日向は腕を振り下ろす。
ギリギリ間に合った私の正面にボールが来た。
あ、やばい。
顔面に当たる。
そう思い、私はすばやく後ろに下がり、ボールを腕で受ける。
勢いを殺されたボールはポーンとセッター位置にかえる。
影山。
なんちゅー顔してんだよ。
あんぐりと口を開いて私を見ている。
ちなみに、男子全員が口を開けて私を見ている。
そんなに見られたら恥ずかしいんだけど........