第5章 いざ、勝負!
試合は、まぁ。
男子の勝ちで終わったんだけど....
影山の視線が痛い....
「おい!吉村!」
ドリンクを飲んでいるといきなり大声で呼ばれた。
驚いて、どっか変なとこにドリンクが入ってむせた。
「ごほ!げほ!............は?なに!?」
「なんで拾えた!」
なんだ。
あれか。
「そんなの、先によんどけば拾えるじゃん」
私はドリンクを床に置いた。
影山は納得していない様子だ。
「だから、影山を見ていたらわかるってこと。日向のほうに目線いってたし。それに、ブロックは追いつけなくても、レシーブ追いつくでしょ」
「でも、お前!反対側いたよな!?」
「ぜってー拾うって言ったし。なんとしてでも拾いたかったから。勝手に体が動いた....」
「う....。そ、そうか。わかった」
そう言うと、影山は男子たちの中に溶け込んで行った。
にしても、あいつ天才だな。
ドンピシャって普通じゃありえねーだろ....
ま、いっか。
もう1ゲームするぞーっていう澤村先輩の声。
コートに向かって走って行く。
いざ、勝負fin.