第5章 いざ、勝負!
試合相手は男子バレー部。
ネットの高さは女子の高さに合わせてある。
影山、セッターか。
なんか、同じクラスのやつがいるとやりづらい....
何度かラリーが続く。
男子コートにボールがある。
と、そのとき。
オレンジ頭の日向が高く飛んだ。
その刹那!
ボールがこっちコートの床に叩きつけられた。
ピッと笛が鳴る。
男子側に点が入る。
ボールは私の頬スレスレを通り過ぎた。
な、なんじゃ、ありゃ....
『うし!』
日向と影山がハモる。
なんかムカつく....
もの凄くムカつく!!
「おい!影山ぁぁあ!」
私は大声で叫び、影山を指指した。
私以外の人が私の声に驚き、私をばっと見た。
「てめーはこの私がぶっ潰す!!そこのチビもだ!」
「............はぁぁぁあ!?」
「なぁ、おれ、そんなにチビかなぁ....」と日向が小さい声で言っている。
影山は私の言葉で火が付いたらしい。
「........上等だ。俺のトスでぜってーテメーになんかに拾わせねぇ!!」