第1章 当って砕けろ!!
菅原の表情は先ほどと違い、ぽかんとしている。
「すごいな....」
少しの間。
「すごいよ!吉村!」
それから、とんでもないことを口にする。
「俺、やっぱり吉村が好きだ」
........................は?
「なに、言ってんの?アホじゃない?」
「俺は本気だ!」
もうちょっと声のボリューム落とした方がいいかもな。
こんな大声で告ってどうすんのよ。
「あー、うん。ありがとう」←棒読み
「え、棒読み!?絶対わかってないよね!?」
「あー....ははははは(汗)」
「あの、先輩」
部室にいた後輩が「もう時間です」と教えてくれた。
なんていい子なんだ。