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うちはに転生しました。

第5章 フクロウと主様と名前。






「・・・おはよう」


「・・・おはよう、イタチ兄さん」





朝、目を覚ますと一番にイタチと目が合った。

もうてっきり帰ったものだと思っていたので、少しビックリした。







「・・・まだ眠いー・・・」

「ならまだ寝ろ」







イタチのぬくもりに包まれて、私は二度寝を決行した。




















次に目を覚ますと、もうお昼時だった。

時計が真ん中を指していて、寝ぼけた頭でもそれが分かった。




イタチは・・・とふと思い、部屋の中を見渡すとイタチは何やら外を眺めていた。


モゾモゾと起き上がると、イタチはこちらに気づき「おはよう」と二度目の挨拶をした。







「・・・・イタチ兄さん」

「ん?何だ?」

「・・・・・・・・・・」

「ん?」






呼んだのに特に理由はない。

とはいえど、あんなににこやかに返してくるとは思ってなかった。






(・・・どうしよう)







ここで「なんでもない」と言えたらいいけど、何だかそれを言うのも悪く思えた。










「・・・抱っこ」











覚醒しきってない脳をフル回転させて出てきた言葉がこれだった。









(え?)








「え?」










言った私も、言われたイタチも、ポカーン。


まずい。何か気まずいぞ、コレ。




私が自分の言動を後悔しているところにイタチの一言。











「何だ、そんなことか。いいぞ、いくらでもしてやる」









「え?」











今度は私が素っ頓狂な声を上げた。

そうしている間にも、イタチは私を軽々と持ち上げ、“抱っこ”をした。




(・・・おおう)






「ハルから言ってくるなんて、めずらしいな」






思い返せば、私からねだったことはあまりなく、いつもイタチからしてくれるものだった。







「・・・・そうでもないよ?」

「いいや?そんなことある。もっと言ってくれたっていいんだぞ」

「・・・・・うん」






さすがにこの歳で、と言おうとしたが、私はまだ6歳だったことに気が付き口をつぐんだ。























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