• テキストサイズ

うちはに転生しました。

第18章 イナリの叫び











―――遡ること、二十分前。


「あー・・・本当に今日なのかな・・・」


クロはツナミに「出かけてきます」と言ったあと、暇つぶしに散歩をしていた。

向かう先はタズナが作っているという橋だ。


(もし、本当に今日なら、これから橋で戦いが始まるんだよね)


「それなら、私も行って本体と合流するべきか・・・?」


しばらく歩いていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


「おい!」

「・・・え?」


振り返ればそこにはナルトがいた。


「え・・・何してるの、ナルトくん」

「お前こそ、何してるんだってばよ!さっき、イナリん家が変な奴らに襲われちまって・・・!とにかく橋のほうもヤベーんだよ、多分!」

「じゃあ・・・」


本当に今日だったんだ。

じゃあ、本体の私はそれに気づいてるはず。

作戦決行ってことね。

即座に理解して、走り出そうとするナルトに声を掛ける。


「私も行く!」

「はあ!?お前、何言ってんだ!」

「ナルトくんが行かないなら、私、先行ってるから!」


驚いたような表情のナルトを背後に、私は先に走り出した。

すると、数秒もしないうちに横にナルトが並ぶ。


「オレが行くからにはもう大丈夫だってばよ!」

「・・・うん!」


多分、本体の私は「はあ!?」と盛大なリアクションをするだろう。

私のことだから、簡単に想像が出来た。



そして橋に着いた途端、ナルトはクナイを投げ、大きな声で言った。


「うずまきナルト、ただいま参上!」


・・・その時のカカシの痛い目線は一生忘れることはないだろう。



/ 755ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp