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うちはに転生しました。

第16章 三代目火影とクロ。









三代目が去っても、しばらく私はボーッとしたままだった。


『ハル、嬉しそうだね』

「え?・・・やっぱりそう見える?」

『うん。顔がニヤけてるし』


その言葉を聞いた瞬間、バッと頬に手を当てると、何ともなかった。


『―――ウソだけど』

「・・・うん、今分かったから」


スイレンの頭をぐしゃぐしゃと撫で、歩き出す。

そして、三代目が言った言葉を思い出す。


“ああ、そうじゃ。二日後、波の国に行く任務が入りそうじゃぞ”

“?”

“まあ、ただの護衛するだけの簡単な任務。どうするかはお前次第じゃ”

“・・・?”

“つまり、な。心配なら、バレないようにしろ”


そこまでで、やっと三代目の言わんとしていることが分かった。


“ありがとうございます!”


深く頭を下げると、三代目は笑ってどこかへ行ってしまった。


「スイレン、二日後から少し大変になるみたいだよ」

『え?何が?』


“波の国”というと、きっと第七班の最初の大きな任務だ。

そして、“桃地再不斬”と“白”と会う。


「やっと・・・やっとここまで来た・・・!」


長かった、本当に。


『ハル?どうしたの?』

「ん?長かったなあって話」


正直にその感想を述べると、スイレンは意味不明だと言わんばかりの声を出した。

そして、私は暁のアジトに戻るまでしばらく二日後のことを考えていた。


(ヘマしないようにしなきゃ!)









『三代目火影とクロ』


“その優しさは罪滅ぼし”










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