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うちはに転生しました。

第12章 準備と突入と、想い。







次の日。






「――っつつー・・・足が痺れて動けないよ・・・」

「自業自得だ」





あのあと、私たちはアジトに戻って風呂に入り、そのまま寝た。

とても気まずい空気のまま。

あんなに寝にくい夜はあっただろうか。


そして朝になり、そのままイタチの説教を頂いた。

正座のまま。

そして、今に至る。


「うー・・・。正座は三十分もするものじゃないよ・・・」

「ハハッ、まあじきに治るだろ」


固まって動けない私を見て、イタチはやんわり笑っている。


「他人事だね?」

「まあな。だって今回はお前が悪いんだからな」

「う・・・」


何も言えない私を見て満足したのか、イタチはフフンと笑って私を肩に担ぎ上げた。


(―――あ、サスケ兄さんと同じ笑い方だ)


直後、足にジィン・・・と強烈な刺激が走る。

言葉にならない叫びでジタバタしていると段々と痺れが治まってきた。


「っふう・・・」

「な?すぐ治まってきただろ?」

「でも痛い」

「それは知らん」


いつの間にか私は、居間に運ばれており、ソファに下ろされた。

イタチが横に座り、私を抱き上げ向かい合わせになるように膝に座らせた。


「―――お、もう終わったのか?」


ふいに、そんな言葉が聞こえてイタチの肩に乗せていた顔を上げる。


「・・・デイダラ」


私が、彼の名前を呼ぶと彼はニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら言った。


「何分だった?」

「は?」

「いや、だから。正座だ、うん」


ああ、なるほど。

言葉の意図を理解して、「三十分」と答えると彼は不満そうに言った。


「何だ、そんだけか。やっぱり、イタチはお前に甘いんだな、うん」

「・・・いや、三十分ホント無理・・・」

「何言ってんだ、うん。オイラなんか、二時間だぞ、うん」

「えっ」


デイダラは、何故か自慢気にそう言った。

一体何をしてイタチの怒りを買ったのかは、敢えて聞かないことにした。










『準備と突入と、想い』


“想いはココロを強くする”











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