第14章 烏野の夏休み
―菅原side―
夏妃ちゃんが行ってから2週間。
俺たち烏野排球部は毎日部活をしていた。
今日ももちろん1日部活をしていたから凄くクタクタ。
俺は大地や旭と違ってそこまで体力がなかったし、凄く上手いワケじゃないから追いつくのに精一杯だった。でも、置いていかれるのが嫌だから毎日毎日頑張った。
菅原「大地、旭、お疲れー」
澤村「おー、菅もな〜」
東峰「今日の部活結構大変だった気がする」
澤村「俺もそう思う。」
菅原「俺も〜。てか宿題終わった?」
東峰「うっ!」
澤村「俺は後ちょっとってところだな
ん?旭?」
東峰「え、あ、えーっと・・・
難しい問題がなかなか出来なくて時間かかってよ」
菅原「そんで出来てないって?」
東峰「うん。数学が半分くらい」
澤村「あーあ、なんでそれもっと早くに言わないの?」
菅原「そうだよ!俺たちなら力になってやれるのに
まぁ後2週間あるし、ゆっくりやろう。」
旭は数学苦手だったっけ?・・・思い出した。
俺も結構難しいって思う問題がいくつかあったよな〜。
多分夏妃ちゃんがいればあっという間なんだろうな。数学のテスト満点だったらしいし、俺は3問間違ってたしね。
家に帰って夕食を食べてくつろいでいると電話がかかってきた。
菅原「はい、菅原ですが」
「もしもし、孝支くんおられますか?」
菅原「?俺ですが・・・」
「あ、孝支くん?私、夏妃!」
菅原「夏妃!?どうしたの?」
夏妃「えーっと、明後日の部活ってある?」
菅原「え、あるけど。まだ東京にいるんだよね?」
夏妃「いるよ。明日の午前には新幹線に乗ってそっちに帰るよ。」
菅原「え、そうなの!?じゃあ迎に行くよ!」
夏妃「いいよ、いいよ
部活とか忙しいんでしょ!?」
菅原「え、まぁそうだけど」
夏妃「良ければ、部長に明後日から参加するって言って欲しいの」
菅原「うん!分かった。じゃあ明後日の朝迎に行くよ!」
夏妃「ありがとう!じゃあね!」
菅原「ばいばい!」
夏妃ちゃん、帰ってくるんだ。
明日、ちゃんと部長に言わないと!