第14章 烏野の夏休み
夏休みも残り2週間になった頃、私は宮城に帰ることになりました。
―新幹線・東京駅―
夏妃「お義父さん、お義母さん携帯買ってくれてありがとう。」
義父「当たり前じゃないか。離れて過ごすのに今まで買ってやれなかったんだからな。気をつけて生活するんだぞ。」
夏妃「はい!」
そうそう携帯買ってもらったんです。
宮城と東京では距離もあるし親も忙しいからって。
え、あ、鉄朗と研磨のアドレス?研磨はまだ持ってないみたいだし鉄朗はまだ来てない。
鉄朗と研磨まだかな?
「夏妃〜!!」
遠くから誰かの声が聞こえてきた。もちろん鉄朗なんだけどね。
鉄朗「悪い。遅くなって」
研磨「またクロが寝坊した。俺はちゃんと間に合うように起きたし、家も出たんだから。」
夏妃「鉄朗って朝弱かった?」
鉄朗「そ、そんなことねーよ!」
夏妃「ふーん。あ、アドレス頂戴♪」
鉄朗「・・・おう!」
というわけで鉄朗とアドレス交換ができた。
研磨は受験が終わってからなんだって。
と、ここで新幹線が出発するという放送が聞こえてきたので
夏妃「じゃあ、乗るね。
行ってきます!!」