第10章 初めてのインターハイ予選
初戦、桜下高校との試合は2:0のストレートで勝利した。
午後からは第2試合が行われる。烏野は午後2時30分からスタートする予定。まだたっぷりと時間があるためそれぞれが体を冷やさないようにアップしたり、早めにご飯を食べたりと、それぞれの時間を過ごしている。
私は部長と一緒に第2試合のスタンディングメンバーの相談中。
先ほどの試合を見て気になったことを挙げて解決策を見出して最良のメンバーを選ぶ。
話の中には東峰くんのことも出てきた。
東峰くんは・・・緊張し過ぎていつもより動きが微妙に鈍くなっていてセッターとのコンビミスがチラホラ。
ということらしいので、相談の結果最初は2・3年生主体のチームで試合をして状況次第で東峰くんがでる。ということになった。
「集合ー!」
部長のよびかけがかかるとみんな集合した。
「次の試合はこのメンバーでいく。
俺と加藤と監督と生野で話した結果な!
東峰は・・・緊張してただろ?」
「ぅえ!あ、はい!」
「そのせいでタイミングがずれる点がいくつかあった。次の対戦校は昨年全国には行けなかったが決勝戦まで勝ち進んだ強豪校だ。1番ベストな状態で臨みたい。そう考えると、この今までのメンバーが最良だと思う。ってわけでこれで決定!解散!」
『はい!』
これまた強豪校って言われても全く知りません。もっと他の高校も知っておくべきだと痛感しました。