誰が標め結ひし
連載中

[ID] 1309
[作者] しづ乃
[概要] 禁忌の五節の舞姫とそれに触れた男。二人は思いがけないところで再会する。それと知らぬままに。
[ジャンル] 完全創作
[ページ数] 7
[PV数] 7694PV
[しおりの数] 6
[作品公開日] 2013-06-17
[NEW最終更新日] 2013-06-17 15:54
[拍手] 439

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総合 1047位 (過去最高 63位)
昨日 578位

[作品説明]
童殿上していた右大臣の三男、良彰は、ふとしたきっかけから禁忌の五節の舞姫に近づく。
天女とみまがうほどの少女に魅せられた良彰であったが、扇だけを交換し、二度と逢うことはかなわなかった。

それから数年後。
政敵の娘を我が物にし、東宮入内を阻止するべく、良彰は左大臣の邸へ忍びこむ。
極めて悪辣な政治的手段と理性は告げていながら、新たな禁忌への犯しという欲望が彼を駆り立てていた。

一方、かつての五節の舞姫は、相次いで両親を失い、左大臣邸の女房となっていた。
東宮への入内を控えた主人、中の君のもとには、多くの公達からの恋文が贈られてくる。
その中には、彼女が秘かに想いを寄せる男からの恋文もあった。
「これが私宛てであったなら」
かなわぬ想いに唇をかむ日々。

秘かに方違えへ向かった中の君を見送り、邸内で物思いにふける彼女のもとに、一人の男が忍びこむ。
ゆらめく明かりの下でもすぐにわかる、秘かに想いを寄せる男。
だが彼は残酷な言葉を口にする。
「ずっとお慕いしていたのですよ、中の君」


◎平安時代を舞台に繰り広げられる艶やかな恋愛小説です。

◎性描写がありますので、苦手な方は閲覧にご注意ください。

◎執筆者なりに平安時代については考察を重ねておりますが、当時の文化風俗を完全に再現したものではございません。ご了承ください。

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