~文豪ストレイドッグス~ お相手:福沢諭吉
福沢が書類に眼を通していると、静かな空間に戸を叩く音がする
室内に聞こえるその音へ、福沢は視線を上げる
福沢諭吉
入れ
福沢の一言に断りを入れ、入ってきたのは🐺🌸だった
しかし、その表情は何処か浮かない……
だが、福沢はその理由を知っているーー
社員から仕事で一寸したミスをしたのだと報せがあったからだ
福沢がその報せを思い出している間に🐺🌸は既に彼の目前に立っていた
🐺🌸は福沢を呼ぶと此処へ来た要件を簡潔に伝え、手渡す
福沢諭吉
嗚呼、すまぬ……
福沢は傍に寄った🐺🌸から直接手渡された書類を受け取る
そして、直ぐに再び断りを入れて社長室から立ち去ろうとした🐺🌸だったが、その後ろ姿は余りにも哀愁を帯びていた
福沢諭吉
🐺🌸
呼び留めた福沢の呼び掛けに応じるように振り返った🐺🌸は彼を見つめた
福沢諭吉
少々、時間はあるか
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