まるで、私に分からせるみたいに。
天崎 悠晴
あの時はさ、みんなの夏樹ちゃんだったけど
……今はもう、僕だけの夏樹ちゃんだもんね
さらり、と。
悠晴くんが私の髪を掬って、後ろからそっと、首筋に口づける。
ひゃ………っ
なに、して……?
ごめんね。ちょっとだけじっとしてて
え、……っ!あ……
瞬間。吸い上げられるような小さな痛みが、首の後ろに走り抜ける。
クリックして次のテキストを表示
http://dream-novel.jp