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天崎 悠晴
お風呂、あがったよ
夜。時刻は22時を少し過ぎた頃。
先にお風呂に入っていた悠晴くんが、まだ濡れた髪のまま、リビングに戻ってくる。
あ……じゃあ次、すぐ入ってきちゃおうかな
お風呂に入ろうと、私は読んでいた本を閉じて、ソファから立ち上がる。
あ、待って
悠晴くんと入れ違いでリビングから出ようとすると、ふと、悠晴くんが私の手を引いた。
…どうしたの?
お風呂上がりのせいか、悠晴くんの頬は薄く紅潮している。
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