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天崎夫妻の甘やかな日常



201

***

202

天崎 悠晴

お風呂、あがったよ

203

夜。時刻は22時を少し過ぎた頃。

204

先にお風呂に入っていた悠晴くんが、まだ濡れた髪のまま、リビングに戻ってくる。

205

あ……じゃあ次、すぐ入ってきちゃおうかな

206

お風呂に入ろうと、私は読んでいた本を閉じて、ソファから立ち上がる。

207

天崎 悠晴

あ、待って

208

悠晴くんと入れ違いでリビングから出ようとすると、ふと、悠晴くんが私の手を引いた。

209

…どうしたの?

210

お風呂上がりのせいか、悠晴くんの頬は薄く紅潮している。

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