きゅんとくるお話はたくさんありますが、しかしあえて私が推したいのは愈史郎です
君、原作の愈史郎だよね？原作からこっち出てきたの？と思っちゃうくらい、愈史郎が愈史郎でした(最大限の語彙)
一言目に珠世、二言目には珠世、夢主に注視したと思えば珠世
でも、珠世を絶対的頂点に置きつつちゃんと夢主を認めてくれるのできっと彼は良い奴だ、そう思えます(幻覚かもしれません)
甘いお話の箸休めに、是非この原作に忠実な愈史郎をどうぞ、とおすすめしたいです

この作品の空気感が好きです
物一つ、景色一つを描写するのにこんなに丁寧に表現ができるのかと感動を覚えました
ぼんやりとではなくはっきりと鮮やかに、極彩色で透明感のある情景が思い浮かんできます
さらりと読み進めてしまうのも勿体なく、一つ一つの文面をじっくりと噛みしめて読みたくなる、そんな作品です
まだ最後まで辿り着いていないですが、ゆっくり追いかけたいと思います
内容に触れますと、ゲスメガネが出てくる章がお気に入りです(笑)

こちらの作品を読み進めていて楽しいのは、医者と患者という関係が徐々に変化していく過程
それに様々な役職や設定で登場する多くのキャラクターが魅力的です
距離が縮んでいくローと夢主にキュンキュンしつつ、内容が内容なだけにタイトルの"明日も"という未来、"伝えたい"という願望に、不穏を感じてしまいます
思いは結ばれるのか、夢は叶うのか、明るい明日は来るのか、どんな展開が待ち受けているのか
今後どうなるのか、とっても気になる作品です！

兵長との出会いから斬新で、言葉の掛け合いもフフッと笑ってしまうくらい面白く、ユーモア溢れる文章がとても素敵です
序盤は気が緩むような和やかさがあり、こんな雰囲気が続いたらいいのにと思うのも束の間、進撃の巨人という残酷な世界の片鱗が見える模写には夢主に感情移入してほろりと涙しました
徐々に変わっていく兵長との関係性も見所ですし、距離が近い二人のやり取りもドキドキします
読んでる間は、ああっ好き！凄い！ああもう好き！という感じで、素敵なものを見ると語彙力がなくなるってこういう事なんだと後から冷静になって気付きました
どんな物語が続くのか、どんな結末を迎えるのかとても楽しみです

人工知能を持ったロボットが主人公という、一風変わった作品
恋愛要素はないですが(むしろ私個人としてはない方が嬉しいですが)、友情、冒険といったONE PIECEらしい物語が好きな方にはおススメです
登場人物が多い中で麦わらの一味一人一人に短いながらも華を持たせて登場させてくれているので、皆で一緒に旅をしている気分になります
心を持たないロボットが、ルフィ達と関わっていくことでどんな変化が見られるのかと今からとても楽しみです

幸村精市というキャラを逸脱させず、彼の目線から描かれる心情がとても優しくて柔らかい
細かくて丁寧な表現力がとても素晴らしく、読んでいて情景が動いて再生されていき、益々この小説の世界に引き込まれます
幸村が恋に気付いた時や隙を見せてしまう人間らしさには思わず顔が綻んでしまいました

ほのぼのしてるけど甘酸っぱい10代の恋愛の中に含まれる緊迫感
幸村が背負い闘ってきたものを受け止める夢主の愛情

一つ一つの描写に感激するばかりです
次の更新心待ちにしております