私の知る限り、王宮の二次創作小説で1番だと思います。
大作と言っても過言では無いかと。
愛ゆえに苦しみ、DVをしては後悔する…そして報われない片思い。レオプリには苦しいストーリーかもしれませんが、虚無の花園で2人が愛し合っていた時期は確かにあったのだと感じられて涙が止まりませんでした。
また愛の方程式を読み終えた時は完成度の高さにしばらく身動き取れないくらいの興奮を覚えました。レオロスと言っても大げさではないくらい。
そこからリクエストとはいえ運命の力を執筆された時は、とても悩まれたと思います。
年下のルイに包まれ、レオが真実の愛に心が洗われた箇所には母親の気持ちで良かったねと呟きました。

王宮の夢小説の中で秀逸だと思います。
ヒロインに魅力があるのは勿論、時代考証がしっかりしていてキャラにブレがなく、二次創作に有りがちな「もはや名前が同じだけの別人」というの皆無。
公式のイメージを崩すことなく、公式で納得が行かない部分を成る程と唸らせてくれます。
アランルート、レオルート、シドルートでのもやもやがスッキリしました。そしてルイが格好良すぎます。
特にオーバン卿の下りは凄く掘り下げてくれていて、クロフォードの双子ファンには必見。
イギリス英語の言い回しやクラシック、中世のダンスや文化など、王宮の美しいイメージを通りにシリアスであってどこかコミカルで、焦れた恋愛も有りでお勧めです。