＊＊＊・＊＊＊＊＊＊の日記よりⅡ　明晰夢【進撃の巨人】

二日目

今日は立体機動の適正試験があった。
これが出来ないと立体機動の扱いに難あり＝不合格らしい。
何が難しいのかがよく分からなかったが適正有りと判断された。
出来なかった者は再度明日試験があるらしい。
だが、先程食堂から宿舎へ戻る途中、訓練所から出て行く奴等が見えた。
どうやら今日の適正試験で見込み無しと言われ、明日の試験を受けずに開拓地に戻る連中らしい。
あんな簡単な試験も出来ないんだ。居なくなって当然。
かえって此処に居て運悪く同じ班になったらそいつのせいで死に兼ねない。
自分のミスで死ぬなら納得だが、他人の行いに巻き込まれて死ぬのは勘弁だ。
もし、班にそんなのがいたら先にそいつを見捨てる。
不必要で力のないヤツは邪魔なだけ。

昨日の話しだが、入団式で教官に恫喝されている者がかなりいた。俺は言われなかったんだが…何故だろうか。違いが良く分からない。
明日は午前に今日の適正試験の再試験。
それから基礎体力訓練だ。

同室の連中は今も同期と話したりお互い名乗りあって仲良くしようとしている。
そういえば、今日俺に声を掛けてきたヤツがいた。茶色の髪をした男女。恋人同士にも見えたがあれはどうも兄妹だ。それも性別違いの双子だろう。明るめな兄とその後ろに隠れるようにしていた妹。性格が違いすぎだが恐らく合ってる。
こういうのはどうも当たる。

そしてその兄の方と同室になった。同期にまで敬語を使っている。
就寝までまだ時間がある。風呂にも入って後はゆっくりするだけだし、この日記を終えたら本でも読んで眠気を誘おう。一昨日買った本だ。暇つぶしには丁度良い。
さっきの２人だが聞いてもいないのに名乗られた。
＊＊＊と＊＊＊と言うらしい。
仕方ないから名前を教えた。珍しい名前と言われたが余計なお世話だ。

さて、本でも読んで寝るとするか。

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