第3章 自由人
僕は何も見てない、聴いてない振りをしてカウンターから離れ、遠回りでお菓子コーナーに行くことにする。
「えっ!ちょっ、酷くない??しばらく来てないと思って心配してたのに♪」
何も見てない、聴いてない
「ここに来たっていうことは、マジグミ君買いにきたか、新作のマジグミ君買いにきたか、それとも…イケメンの俺に会いに…」
「んな訳あるかぁァボケぇ!!」
「・・・」 「・・・」
店の中からしゃべり声は消え、BGMダケガ聞こえる所となってしまう。
やっちまった、ついイラッとしてしまいあんな怒鳴り声を
いつぶりにこんな大声出しただろうか。
………………そう、このコンビニに来てからだ