第8章 それぞれのかたち
-----------------バタ-ドン
ふぅ。
彩は保健室のドアを開け
思いっきり、しめた。
しめた後ドアにもたれかかるように
座り込んでしまった。
「どうして黒崎さんはあんなこと・・・わたしに・・・。」
朝のことはホントに怖かった。
でも、
黒崎さんも無理やりで怖かったけど
なぜか朝とは違う感覚だった。
黒崎さんに掴まれた手を彩はみつめていた。
あれ・・・?
そういえば
保健室の先生いないみたいです・・・ね。
彩はやっと周りの様子に気付いた。
あれ、だれもいないのかな・・・?
彩はそっと歩いて周りを見渡したが誰もいないようす。
あれ?
すると、奥のベッドのカーテンが風でなびいていた。
彩はその場所に惹かれるように
進んでいった。