第1章 迫り来るモノサシと逃げる僕

正解なんて無いんだよ、って呟いて
零時を過ぎた針の音が転がっていく

答えの無い世界なんて
悲しいだけなのに
終わらない永遠にもたれて
そう、何も考えたくなんかないんだ

昔、誰がどうしたとか
誰かが考えたモノとか
知ったって何になる？
そんなこと知らないよ
迫り来るモノサシを見ないフリして

ねぇ、どこかに行かない？
そんな安価な誘いを待っているんだ

本当は知ってるんだ
僕は頑張らなきゃならないんだって

でも頑張れないんだ
心はいつも弱い自分に飲み込まれて

暗い暗い自分に嫌気がして
いつもいつも逃げ出したくなるんだ
だけどだけど逃げたら負けなんだ
ねぇ、僕は負けたくなんかないんでしょ？

僕は負けたくなんかない
逃げたい、なんて言うなよ

昔の人もそうやって試行錯誤していたのかな
きっと、そうだよね

悩みのない人なんているわけないんだから

もう、やめようよ
なんて言わないでよ
心は不安に転がっていく

僕は頑張ってみたいんだ
今以上に広い世界を見てみたい
ただ、上手くいかないだけなんだ

試行錯誤してみませんか？
きっと、今ならまだ間に合うよ

踏み出してみろよ

踏み出してみようか

頑張ってみろよ

頑張ってみようか

僕が零を一にするんだ

踏み出そう
一歩でも進めるように