第1章 ペンギン×シャチ 日常の中の記念日
ハートの海賊船、食堂のとある日常
今日は記念すべき日になった。
今夜、ここには俺とペンギンしかいない。
たまにここで酒を交わす。
その時々で、
船長が居たり、ベポが居たり、他の船員が居たり、2人だったり…
つまり決まってない
でも、俺はペンギンが居る時は絶対参加
居ないときは誘いに行く
今日はちょっと飲みすぎたらしい
ずっと言いたかったことを口走ってしまった。
s「ペンギンのピアスかっけぇよな」
p「そうか?」
s「そうだよ!マジかっけぇ…いいな~欲しい~」
かっけぇってずっと思ってたし、欲しいと思ってた。
他の思いもあったがそれは言えねぇ…
ペンギンが左耳に付いていたピアスを外し、イタズラっぽく笑う
p「シャチ、お前のと交換ならいいぜ」
s「///い、いいのかよ…」
p「フッ、欲しいんじゃなかったのか?」
照れて顔が赤くなってる所なんて見せれないと思って下を向くシャチだが、全部お見通しなペンギン
右耳に付いてたピアスを外し
s「ほ、ほら…」
と下向いたまま渡した
ペンギンの笑い声が聞こえるが顔見れねぇ
p「フフッ、確かに」
ピアスを受けとると自分の耳に付け席を立つ
シャチにはペンギンの行動は見えない
向かいの席に座ってるシャチがいる方へ移動する
s「??…!!!」
シャチの右耳にピアスが付けられた
真っ赤な耳を見て笑うペンギン
笑い声を聞いて赤さが増すシャチ
シャチのかわいい姿を見て、イタズラ心が顔を出す
耳元で甘く囁く
p「シャチ、感想は?」
s「///う、うれしい…です…」
p「フフフ、良くできました」
そう言って頭をくしゃりと撫でて食堂を出ていった
ペンギンには敵わないと思ったシャチ
かわいいなと思い直したペンギン
お互いのピアスを付け、今までより距離が近付いた様に感じたシャチ
いい加減気付かねぇかなと思うペンギン
(俺から言うのは簡単だが、シャチがいつになったら気づくのか…気長に待つかwww)