第9章 ヤキモチ2
一通りモブリットが
状況を理解したところで、
全員ソファに移動した。
「しかし、
ナイルがカコを
欲しがっているのは本当のことだよ。」
「え?」
モブリットとカコは
2人とも驚きの声を出し、
リヴァイも声には出さないものの
エルヴィンに目線を送る。
「絶対嫌だ!!!」
カコが前のめりになる勢いで
エルヴィンに食ってかかった。
モブリットは
何も言わないものの、
カコの手を握る手に
一層力がこもった。
「あぁ、わかっているよ。
俺だってカコを
あちらに送る気はないさ。」
エルヴィンは
カコを手で静止させた。
そして、その言葉を聞いて
カコは安心したように
再び深く腰掛けた。