第9章 ヤキモチ2
「まためんどくせぇ言い回ししやがって。」
「間違ってはないだろう?」
リヴァイはドア越しに
聞こえていた会話に
不満を漏らした。
カコの涙は止まっているものの、
まだリヴァイの胸で
鼻をすすり続けていた。
しばらくして、
少し強めに部屋がノックされた。
「エルヴィン団長!
すいません!遅くなりました!」
ドアの向こうからは
少しだけ息の乱れたモブリットの声がした。
「入ってくれ。」
その言葉を聞いて、
モブリットはドアを開けた。
モブリットがドアを
閉めると同時に、
リヴァイはカコを
抱えていた手をパッと離し、
合わせたかのように
カコはモブリットに抱き付いた。