第4章 自我の崩壊
大江戸病院へ着くと、すぐさま瑠維は緊急治療室へと運ばれる。
佐々木は至って冷静に、真選組へと連絡を入れた。
無論、相手方の返事は戸惑いを隠しきれていない。
当たり前だ、突然真選組の上役が死の瀬戸際を歩いていると聞かされれば。
10分も経たないうちに近藤、土方はやってきた。
息を切らし、暑いのか首元のスカーフは取られていた。
土「おい!どういうことだ!?」
佐「どうもこうもありません。ただ、私の推測によれば、おそらく…」
今にも噛み付いて来そうな土方に、佐々木は自分自身の推測…
いや、恐らく真実を告げた。
佐「拒絶反応ってやつでしょう」
近「きょぜ…なんでそんことが?」
佐「あの方が、どうしてあのような体になってしまったのかはご存じですよね?」
佐々木の問いに、土方も近藤も首を縦に振る。
ならば話は早い、と前置きをした。