第2章 再確認
しばらく考える素振りを見せたが、直ぐに口角をあげた。
沖「瑠維の頼みなら仕方ありやせんね。出来る限りの事はやりまさァ」
『頼んだよ』
そのまま、畳に置いてあったコントローラーを取ろうとした総悟に、私は無意識に声をかけていた。
『総悟』
沖「まだ何かあるんで?」
何故声をかけたのかなんてわからない。
でも、自分で調べる勇気がなかったんだと思う。
だから、総悟に声をかけた。
沖「瑠維?」
不安そうな総悟に私は、何でもないと笑顔で言って部屋を出た。
『・・・父さん、母さん』
そしてまた無意識に、亡き二人を呼んでいた。