第6章 誓い
自分では考え付かない見解だったが、
確かに言われてみれば、
その意見は的を射ている気がした。
「ミケさん、アンのこと応援する、
って言ってたのかもしれないけど
店に来た時のミケさんを見た感じでは
そんな風に思えなかったけど。」
「……どういう意味?」
「アンのこと
ずっと優しい目で見つめてたし、
アンと話すときだけ表情が緩んでたし
声だってトーンが違ってた。
アンの恋を応援しようとする雰囲気には
見えなかったんだけどなぁ。」
……何故エマは
そこまで人の変化に気付くんだ?
そんなこと、全く感じていなかった。
呆気にとられて、思わず少し口が開く。