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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第5章 神が与えたもの



「え、友達いなかったってこと?」

まさかと思いつつも問いかけると、

「………うん。」

エマは自嘲気味に顔を伏せる。




「……どうも私は変らしいんだよ。
だから、他人とは上手くやっていけないって。
友達を作るのは難しいって。
色んな人から言われてて。」


……なんだ、その無責任な“色んな人”は。

少しの怒りが込み上げてきた。



確かにエマは素直すぎるし、
感情を全く隠せないし、
かと思えば人の感情は容易く読み取るし
今までに出会ったことのないタイプではある。

だけど、それが変だとも、
付き合い難いと思ったこともない。


「そんなことないよ!
現に私と上手くやってるじゃん!」

思わず声を張ってしまい、
少し恥ずかしくなるが

「……ありがとう。」

と、少し頬を紅潮させるエマを見て、
自然と頬が緩んだ。

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