第22章 (番外編)今だからこそ…
『もうこんな時間か…影山~今日は終わりにしようぜ』
時計を見るとすでに8時を回っていた_
影「そっスね」
俺はボールを片付け始め、それを手伝おうとする影山_
『あ! 片付けは俺がやるからお前は先帰れよ。』
影「え?」
『折角の誕生日なんだし、あんま遅くなったら親御さん心配するだろ?』
影「全然へーきッス!それに俺…… まだ湊斗さんと居てース…」
『ん?最後 何か言ったか?』
影「…な、何でもないッス//」
『そう?』
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片付けを終え、荷物を取りコートとマフラーをして外に出る
12月だけあって外は…
『寒みぃいいいいいいいいい(;゚Д゚)』
俺は身体をブルブル震われながら歩く
影「俺はまだ大丈夫っス…」
『まぁお前はずっと動いてたからな(;´・ω・)』
ホント寒み… っと呟きながら
手の平で鼻と口元を覆い”はぁー”っと息を吐く
影「今日は手袋してないんスか?」
『ん? あー今日は忘れて来たんだよ~(´・ω・`)』
影「俺の使います?」
影山は着けていた手袋を外そうとする
『否々身体冷やさねー様に、ちゃんと手袋してろ?』
影「……」
影山は納得いかないのか、下を向き立ち止まった
『影山? どしたん??』
影「!!………湊斗さんコレ…」
何か思いついたのか、影山は片方の手袋を取って俺に渡してきた
『だから俺は…(影「着けて下さい」 …わかったよ』
俺は仕方無くそれを受け取って自分の手に着けた
『サンキューな!! でも片手だけ寒いだろ?』
影「こうすれば大丈夫ッス///」
そう言っていきなり俺の手をギュッと握ってきた
勿論、繋がれたのは手袋をしてない方の手……
『誰かに見られて勘違いされても知らないべ?』
影「暗いからへーきッス!! それに!!………別に勘違いされても良いつーか…//」
影山の声は、段々小さくなった
『? まぁ、お前が良いなら 良いけど……影山もっとこっちに寄って!』
影「!?///」
お互いの身体がぴったりくっつく様に、俺は繋いでる手をそのままポケットに入れさらに指を絡める様に繋ぎ直した_
『こっちの方が 温かいな//(^^)』
影「ッ//// お、オス////」
別れ道が来るまで二つの影はぴったりくっついたままだった_