第3章 心配…
『もぉー 大地の所為で髪グシャグシャだよ…』
乱れた髪を直す湊斗
「はは、悪かったって! そんな事より今日は体調は大丈夫なのか?」
『(そ、そんな事!?(;゚Д゚))大丈夫!ちゃんと薬持って来て…』
湊斗はジャージのポケットから常備薬を探す、が…
『あ!部室だ…ちょっと取って来る‼』
「全く…慌てなくて良いからな! また走って倒れるなよ?」
『ホント大地は心配性だよな~? 分かってるって!』
湊斗は部室に戻ろうと歩き出す
あと一歩で体育館の外に出るって時に
「小さくてもおれはとべます! 烏野のエースになってみせます!!」
後ろから日向の声がして足を止める
『…烏野の、エース……か、良いな日向はなりたいモンとかあって…羨ましいよ……』
ポツリと呟きまた歩き出す
『俺なんか…あと、どれだけあいつ等と一緒にプレー出来るんだろうな…』
空を見上げて呟いた湊斗の独り言は空しくもチャイムの音によって掻き消された…
そしてこの後、教頭のヅラ事件が起きてるとは知る由もなかったw