第41章 伝えたかった思い。
赤司「僕だけのものにしたい。その恥ずかしがる顔も笑う顔も泣く顔も…そして…」
そして赤司くんはゆっくりと私を離した。
思わずぞっとした。
赤司くんは目を見開いて私をじっと見つめて居た。
赤司「君のそうやって怖がる顔も…全部僕だけのものにしたい。他のやつには見せたくないんだ。…他の奴の目になんて…君を触れさせたくないんだよ。るり。」
るり「…!!!」
赤司「ねぇ、るり。僕は悲しいんだ。そうやって君が僕から離れようとする事が。君が僕を拒もうとすることが。でも、今なら許してあげるよ?るり。どっちみち君は僕のものになるんだ。」
るり「…?」
赤司くんはニヤリと笑った。
赤司『今、僕のものになると言え。これは命令だ。逆らうことは許さない。たとえ…るりでもね…?』
その目は
私の髪を切り裂いた
あの時と全く同じ目で
思わずぞっとして
力が抜けるようだった。
膝から崩れ落ちそうになる私を
赤司くんはぎゅっと掴んだ。