第41章 伝えたかった思い。
少しだけ寝ると、
私はゆっくりと起き上がり、
携帯を開いた。
時刻は午前9時だった。
私は父からのメールを開いた。
差出人:お父さん
件名:(non title)
本文:
急にあんな話をして悪かった。
でも、お父さんは信じている。
お前がお父さんを助けてくれる事を。
話は勝手に進めさせてもらった。
明日、迎えに行く。
ーENDー
…明日だなんて急すぎる。
でも、返信を出来る気分でもなかった。
今日は忘れよう。
今日は…。
WCの決勝。
過去と決着をつける日なんだから。
考えるのは
それからでも…遅くない。
大丈夫。
今の私は
一人じゃないから。
私は出かける準備を始める。
伝えたかった思いを
伝えに行くために。