第40章 理不尽な願い。
しばらく歩いて家の前につくと
家の前はシーンと静まりかえっていた。
るり「ありがとう。明日…というかもう今日だね。今日は頑張ろうね。」
黒子「はい。また後で会いましょう。」
るり「うん。また後で…。」
黒子くんと別れて、
家に入ると、父は既に居ないようで靴はなくなっていた。
母は部屋に籠ってしまったようだ。
私は自分の部屋に戻ると、
深呼吸をし、気合を入れた。
ふと、携帯が光っているのに気がつく。
『新着メール2件』
差出人:赤司くん
件名:(non title)
本文:
試合開始前に話しがしたい。
明日、正午、帝光中グラウンドで待つ。
ーENDー
はぁっと大きく溜息をついた。
でも、きっとこのメールが来なくても、
私は自分から赤司くんを呼び出していたと思う。
少しだけ寝よう。
私はベットに潜り込むと
すぐに寝てしまった。
もう一通のメールの差出人は
父だった。
私はそのメールが怖くて
開けなかった。