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COLORS☆黒子のバスケ

第38章 変化していく日常。


緊張のせいか時間がすごく長く感じる。
唾を飲むタイミングを忘れるぐらい
ドキドキして、私はただただ硬直していた。

赤司「たまに…心がどうしようもなく不安定になるんだ。」
赤司くんはポツリとそう呟いた。

るり「へ?」

赤司「特に君と出会ってから…不安定なんだ。なぜだろうな…?」

そう言って赤司くんは私から離れた。
先程まで触れ合っていた部分の熱が
ふっとなくなるのを感じる。

るり「…すいません。」

私が謝ると、
赤司くんは静かに笑った。

赤司「そういう意味じゃないよ。」

るり「…?」

私は一生懸命どういう意味か考えた。
でも答えは見つけきれなかった。

赤司「今はわからなくていい。その方が僕もありがたい。」

そうして赤司くんは立ちあがった。
私も慌てて立ち上がり、
赤司くんの方を向いた。

赤司くんはいつもの優しい目で
私を見つめて居た。

るり「…。」

また胸がドキドキと高鳴って
聞こえてしまっているんじゃないかって
不安になってしまう。

赤司「また…部活でな。」

そう言って赤司くんは保健室から出て行った。

赤司くんが出て行った室内で
私は思わず脱力した。

ドキドキしすぎて
心臓が破裂するかと思った。

いつだって完璧な彼が
少しだけ見せた弱い部分。

虹村先輩の言ってたのは
この事なのかな…?

私はしばらく保健室でぼーっとしていた。

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