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COLORS☆黒子のバスケ

第36章 人事を尽くして天命を待つ。


~試合~

ふと中学時代を思い出している間に
試合はあっという間に進んでいた。

試合は洛山ペース。
赤司くんの一喝により
本気になった無冠の五将達。

試合は86対70で
洛山高校の勝利に終わった。

私はコートをじっと見つめていた。
目に涙をためる緑間くん。

初めて見る表情だった。

ふと、赤司くんの方を見る。
赤司くんと目が合った。

るり「…!!!」

ゾクっとするような冷たいあの目で
私を睨みつけているようだった。

赤司くんはそのまま不適に微笑み、
そしてなにやらコチラに向かって
なにやら言葉を発した。

その声が聞こえたわけではないが
はっきりと口の動きを読んだ。

"きみはぼくのものだ"

全身が凍ったかのように
動かなくなり

全身に鳥肌がざっと立つ。

蛇に睨まれた蛙のように
私は動けず、ただ、赤司くんを見つめていた。

しばらくすると赤司くんは
その場を去った。

金縛りが解けたかのように
私は身体の力が抜けた。

それと同時に変な汗が流れた。

"ポン"

不意に肩を叩かれ、身体がビクっと跳ね上がった。

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